南川史門「いくつかの絵画、1/2の看板、いくつかの器」
2024.2.24 - 3.24
Opening reception : 2024.2.24 14:00 - 18:00
この度、MISAKO & ROSENでは、南川史門の個展『Some Painting, 1/2 Signboard and Some Vesselss』を開催いたします。 南川の代表的な展覧会には、2020年「Depiction, Again」クンストフェライン・ラーゲンハーゲン(ラーゲンハーゲン、グループ展)、2019年「MOT コレクション 第1期 ただいま/はじめまして」東京都現代美術館 (東京、グループ展)、 2015年「Painting 2.0」ブランドホルスト美術館(ミュンヘン、グループ展 )【巡回:2016年、MUMOK、ウィーン】、2015年「アーティスト・ファイル 2015 隣の部屋:日本と韓国の作家たち」新国立美術館(東京、グループ展) 【巡回:韓国国立現代美術館、果川館】、2014年「絵画の在りか」東京オペラシティーアートギャラリー(東京、グループ展)、「コレクション 1」国立国際美術館(大阪、グループ展)、2013年「六本木クロッシング 2013:アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために」森美術館(東京、グループ展)などがあります。
本展「Some Painting, 1/2 Signboard and Some Vessels」が示すのは、幻影的なもの、残像の導入への南川の回帰です。ここでは、抑制された色数と最小限のマーキングによる新作の絵画および関連する彫刻的な要素の総体によって、ある種の「アフェクト」的な質が作り出されます。それは2021年の個展「Moves」において南川の作品に初めて登場したもので、距離に依拠した、狭間のズレから生じた、作用としての(逐字的な)アフェクトと情動としての(心理的な)アフェクトの両方を孕むものです。さらに南川は、今回もまた、彼の現在の生活環境すなわち京都の洗練された文脈に対して、高度に制御された消し去り、スプレーによる絵具の噴き掛け──非書道的なるもの──によって、遊び心に溢れた応答を試みています。