持塚三樹「キ」

2009年3月11日〜4月5日
オープニングレセプション:2009年3月11日(水)

MISAKO & ROSENでは、3月11日より4月5日まで持塚三樹「キ」展を開催いたします。

持塚三樹は1974年静岡県生まれ。 1999年常葉学園短期大学美術デザイン科卒業。大学卒業後、静岡県を拠点に制作活動をしています。

2回目となる今回の個展では大きなテーマとして「キ」という音を参考にあげています。これまでもたびたび登場したつかみようのない「ニケ」や「ミズクモシロキ」といった抽象化されたタイトルは、持塚の作品を語る上で重要な役割を果たします。持塚の作品の特徴である記憶のイメージを重ねあわせるという作業は、具体的なものがテーマでありながらも最終的に抽象化された生き物や記憶が色になって現れています。持塚の色彩豊かな絵は、自分がつねに気になった事がモチーフの基本となり、季節や見つけた気持ちのいい色とともに変化して行きます。

また本展覧会において「もうひとつの風景」というテーマも上げています。絵画の中でもうひとつの風景を制作すると言う事は、パズルのようであると語ります。色は持塚にとってパズルのような存在を果たしているのでしょう。パズルピースはひとつひとつを見ても何も分かりません。断片でしかないピースをつなぎあわせるという行為が色を重ね風景を作り上げていく過程に似ていると言います。

「現実には自分しか見れない映像に触発をされ、今まで見たもの描いたもの体験したもの、創造して作られたものから構成されていく。そこで描かれたものたちはすべて残るとは限らなく地球の地層が出来るように描かれたものの層、いわば時間の層となっていく。」と語るように、絵画に重ねられて行く色は時間や観た事のないものへの挑戦でもあるようです。
また、本展覧会では、絵画だけでなく本格的な巨大彫刻を発表いたします。

 

「 キ 」についてのおぼえがき  持塚三樹

気、木、記、季、生、器、樹。。。。。。。
「キ」という文字には様々な字があり意味がある。
読み方は同じでも意味が違う。
意味は違ってもまるっきり違うものでもなく、どこかで繋がっている。
それは絵画と同じ様なものなのかもしれない。
樹を描いているのに気や季や生などがみえてくる。

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