竹崎和征「HEAVEN HILL」
2016年7月24日(日) - 9月4日(日)
オープニングレセプション(サンデーブランチ)7月24日(日)13:00-16:00
オープニングレセプション終了後も、17時まで営業しております。
この度、MISAKO & ROSENでは、竹崎和征の4回目の個展「HEAVEN HILL」を開催いたします。竹崎和征は、現在小豆島を拠点に制作活動をしています。
主な展覧会に、2015年、ステーキハウスドスコイ(東京・個展)や2014年オペラシティー(東京)で開催された絵画の展覧会「絵画の在りか」をはじめ、「日本の原風景を描く 広重の東海道五十三次と現代作家たち」、ベルナール・ビュフェ美術館(静岡)2013年「NOW JAPAN」クンストハーレ・KAde(オランダ)、2012年「リアル・ジャパネスクー世界の中の日本の現代美術」国立国際美術館(大阪)などがあります。また、近年アーティストによるキュレーション展「囚われ、脱獄」展を2013年と2016年に主催するなど、多岐に渡り活躍しています。
「HEAVEN HILL」とは、現在アーティストが過ごす状況に合わうことから文字通り既存の物から貰ったタイトルである。「HEAVEN HILL」や「Rawlings」という既存の文字情報を使う手法は、2008年のMISAKO & ROSENでの個展にてすでに特徴的づけられています。これまで竹崎が描いてきた絵画は、風景という伝統的なテーマの中から抽出された抽象的な要素で構成されています。いわゆる大自然をスタンダードに自身の画風で描く風景絵画というよりは、木版画や歴史的絵画の要素を複雑化させたコラージュ作品でした。近作は、美しい大自然の風景がどこにでも存在する小豆島にて、これまで参考にしてきた現代的な風景とは事なる状況でドローイングという毎日のルーティンワークを絵画化しています。美しい風景とはいえ人工的な匂いのする何かを読みとりながらその場所に潜む、湿度や雰囲気を盛り込んでいます。これらの近作は、ストレチャーのないキャンバスが棒に垂れさがった状態でギャラリーに展示されることにより、彫刻のように変容していきます。