出展アーティスト：今井俊介、佐藤克久、末永史尚、髙木大地、南川史門、八重樫ゆい

[スペシャルイベント]
アーティストライブラリーコレクション 7月24日(土)
出品作家のフェイバリット・ブックを一日だけ展示します。
■同時開催：アーティストトーク 14:00～15:00
末永史尚と今井俊介が展示作品の解説をします。

MISAKO & ROSENでは、2010年7月11日から8月8日までアーティスト末永史尚によるキュレイション展「SSS-expanded painting」展を開催いたします。毎年恒例になりましたサマーショーですが今年は、ペインターの末永史尚をゲストキュレイターとして向かえペインターによるペインティングの展覧会を開催いたします。同世代から始まり、その次の世代までを出展アーティストに向かえ、やりつくしたと思われたペインティングの可能性を探るような実験的な試みも盛込んでいます。

「SSS – expanded painting」覚え書き　末永史尚
拡張された（＝expanded)というアイデアは、ぼくが知人の建築家と特殊な会場用に展示什器の設計のときにふっとあらわれたものだった。ぼくはまだ形の定まっていないその什器のイメージを伝えるために、「拡張された額縁」という言葉を創り上げたのだ。額縁を、現実空間と絵画空間をつなぐものとしてとらえ、それが壁に従属しなくてもよいとしたら？ そしてぼくは一歩脇道にそれ、拡張された絵画について考えた。ふつうの絵画が、描かれたものの読み取りや伝達、あるいは絵から生成される主体への関心によってコミュニケートが成り立つものと考えたとき、「拡張」はそこからの逸脱を試みる作法としてあらわれるのではないかと。

出展アーティスト

今井俊介
1978年福井県生まれ。2004年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。現在東京を拠点に制作活動を行う。
主な展覧会に2007年「Empty Eye」（ZENSHI、東京)、2008年の「Red」（ZAIM、横浜）があります。

佐藤克久
1973年 広島県生まれ。1997年 愛知県立芸術大学美術学部油画科、1999年 愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了。現在は名古屋を拠点に制作活動を行う。
主な展覧会に2009年「んーんーんん・ん・ん」(LOOP HOLE、東京)、2009年「放課後のはらっぱ・櫃田伸也とその教え子たち」(愛知県美術館・名古屋市美術館)があります。

末永史尚
1974年山口県生まれ。1999年東京造形大学絵画科専攻修了。現在東京を拠点に絵画制作を行う。
主な展覧会に2009年「末永史尚　スコット・オルソン Painting Painting」(MISAKO & ROSEN、東京)、2010年「第六回造形現代芸術家展 パンタヘドロン」(東京造形大学附属マンズー美術館、東京）

髙木大地
1982年岐阜県に生まれ。2008年多摩美術大学絵画学科油画専攻、2010年多摩美術大学大学院美術研究科修士課程修了。
主な展覧会に2010年に開催の「アートアワードトーキョー 丸の内 2010」(行幸地下ギャラリー）があります。

南川史門
1972年東京都生まれ。1991年-1994年多摩美術大学美術学部二部在学。現在東京を拠点に制作活動を行う。
主な展覧会に2008年「ピンクとブラック、戦争と平和」（MISAKO & ROSEN、東京)、2009年モンブラン銀座店での個展とショーウィンドウプロジェクトがあります。

八重樫ゆい
1985年千葉県生まれ。2009年造形大学造形学部美術学科絵画科専攻修了、現在同大学院研究科美術研究領域在学。神奈川を拠点に制作活動を行う。
主な展覧会に2009年「Truth – 貧しき時代のアート」(hiromiyoshii、東京）、「三菱商事アート・ゲート・プログラム」(EYE OF GTRE、東京）があります。