ファーガス・フィーリー「Inland」
2010年6月6日(日) - 7月4日(日)
オープニングレセプション(サンデーブランチ) 6月6日(日)12:00-15:00
※オープニング当日の営業は17:00までですのでご注意下さい。
ファーガス・フィーリーは1968年ダブリン生まれ。現在はベルリンを拠点に制作活動を行っています。フィーリーは、ダブリンで絵画を学んだ後、2002年まで東京藝術大学に在籍し修士課程修了しています。主なグループ展に2004年にアイルランド近代美術館(ダブリン)で開催された「In the Time of Shaking,Art for Amnesty」や2007年に同美術館で開催の「(I’m Always Touched) By Your Presence, Dear, _New Acquisitions」、2007年ゲーテインスティチュート(アイルランド)で開催の「Late Eighty-Six, The Return」、2008年開催の「Makeshifts and Endpapers」Neuer Aachener クンストフェライン(シュトゥットガルト、ドイツ)などがあります。2009年には、アイルランドのダクラスハイドギャラリーで個展を開催する他、今年はアイルランド近代美術館にて開催の「Collecting the New」やコーク大学内のLewis Glucksman Galleryにて開催の「Mixtapes:Popular Music in Contemporary Art」に参加する予定です。日本ではMISAKO & ROSENが2008年に企画したグループ展「hereユs why patterns」展にて紹介されています。
謙虚なスケールと素材、時には見つけられたアイテムを組み込んだり、淡い色で構成されている。
ファーガス・フィーリーの作品は、静かにそっと続く、その複雑さを具体化し同時にゆっくりとその主題に着目するように導かれます。最初は静かな印象を持ちますが、その次に見受けられるのは破壊的な作風です。
様々なメディア(彫刻や本)の中における絵画と対象には微妙な地理や物理と物質の両方が存在し、スペースを活性化している間にそのプロセスを再現しています。フィーリーの作品は、知覚のパズルよりも可能な会話であり、閉鎖感を伴いません。最近制作されたほとんどの作品には矛盾した手法(別の画面のうしろ部分に絵画がある)を用いている他、直観に反しての露出が行われています。本来では背後に隠すはずのネジを絵画の表面に出してしまうといったヴァイオレンスは、ロウアーケースぽい静けさに言及しているようです。
日本初となる本格的な個展です。この機会にどうぞご高覧下さい。