持塚三樹「Quadrangle」

2014年1月12日(日) - 2月9日(日)

オープニングレセプション(サンデーブランチ)1月12日(日) 13:00-16:00
※オープニング当日は日曜の通常営業時間通り17時までとなっております。

この度、MISAKO & ROSENでは、4回目となる持塚三樹の個展「Quadrangle」を開催いたします。
持塚三樹は、1974年静岡県生まれ。現在も静岡県を中心に制作活動を行っています。
主な個展に2012-2013年「Sun Day」ヴァンジ彫刻庭園美術館(静岡)、2010年「SLS」MISAKO & ROSEN(東京)などがあります。2010年には日独交流150 周年 静岡・ブレーメン国際交流プロジェクトの一貫でドイツのアーティストインレジデンスに参加しています。また2013年には、植物屋の叢 – Qusamuraとコラボレーションした展覧会「持塚三樹と植物 Around the Sun」を東京三宿のサンデーで開催しています。

本展覧会は、持塚三樹が近年実行してきた絵画の変容に関しての代表的な展覧会になるでしょう。
これまで持塚が描いてきた絵画は、自身の中に実存する記憶、もしくは空想的な風景をつなぎ合わせることにより構成されていました。新作絵画は、これまでのイメージが先行した上で直接的に描写する手法から離れています。新作において、絵の具を重ねて行く際に、以前のような比喩表現は用いていません。絵画制作の過程において使用する素材の実験的な事に興味があり、新作はより抽象的な表現と一般的なイメージに関わりを示す風景となっています。
また、展覧会で発表する絵画は、ほとんどが無形のもので構成されています。絵画制作は、何が起こりうるか常に、絵画の多義性の結果との関わりを持っているのでしょう。
絵画と同様に彫刻においても、見つけられた木を使うなどブロンズの素材にさえ実験的な要素が加えられています。完成されたはずの彫刻のもつ未完的な風貌は、直接的な表現に結びつかないという結果を及ぼしています。