アンダース・エドストローム/南川史門「Photographs and Paintings」

2011年11月6日(日) - 12月4日(日)

オープニングレセプション(サンデーブランチ)11月6日(日)13:00-16:00
※オープニング当日は日曜の通常営業時間通り17時までとなっております。

この度MISAKO & ROSENでは、南川史門の絵画とアンダース・エドストロームの写真による二人展「Photographs and Paintings」を開催いたします。

南川とエドストロームの作品は、形式の面で大きく異なります。それぞれの媒体の特性が影響しているのかもしれません。それでも同時に、彼らの作品は、ある種の境界領域を問題としている点で似ています。どちらも何かと何かの「狭間」を扱っており、それによって、存在感の確かさと微かさを併せ持つような展覧会を形作る可能性を指し示すのです。また、彼らの作品の重要な共通点として、編集によって生じる独特な物語性が挙げられるでしょう(エドストロームは一群の写真を、南川は描画以前の経験を編集します)。二人にとって編集というプロセスは優先的なものです。それは、出来上がる作品において、ひとつの質としてみずから結実していきます。今回の試みは、お互いを展覧会の共作者として選んだことから始まったものです。それから二人は、お互いの決定に口を出さないという穏やかでラディカルな「受け身」の姿勢を貫きました。本展は、その結果が提示される場となります。

アンダース・エドストロームと南川史門はともに東京に在住、同地で活動しています。エドストロームは1966年スウェーデン生まれ。ポンピドゥー・センター(パリ)、ICA(ボストン)、クンストムゼウム(ヴォルフスブルグ)、ヴィンタートゥール写真美術館、東京都写真美術館、フランクフルト近代美術館など、世界各地で展覧会に参加。写真集も多く発刊されています。また、C.W.ウィンターとの連名で映画監督としても国際的に活動しています。南川は2006年からMISAKO & ROSENで多くの展覧会に参加。今後は目黒区美術館(東京)や国立国際美術館(大阪)での発表、Nadiff(東京)でのイベントなどが控えています。2012年春には、NYで開催されるはじめてのFrieze Art Fairにて、個展形式で発表する予定です。