竹崎和征「盤上の味噌汁、オレンジ」

2020.8.23 Sun - 9.20 Sun

この度MISAKO & ROSENでは、竹崎和征の6回目の個展「盤上の味噌汁、オレンジ」を開催いたします。

最近の展覧会には「コンテンポラリーアートアイボリューム13」渋谷ヒカリエ(小山登美夫主催、2020)、「Painters」中田美術館、広島(2019)、「ポストフォーマルペインティング」statements 東京(2018 )などがあります。
過去には、グループ展「絵画の在りか」東京オペラシティアートギャラリー(2014)や「リアルジャパネスク:世界の中の日本現代美術」国立国際美術館(2012)、「東海道 – 新風景:山口晃と竹崎和征」ヴァンジ彫刻庭園美術館、静岡(2011)などがあり、2020年10月には高知県立美術館で個展を開催する予定です。
これまでに国立国際美術館とヴァンジ彫刻庭園美術館のコレクションされています。
また、本展覧会と同時期に、近隣のKAYOKOYUKIギャラリーで、西村有とのコラボレーション作品展(http://www.kayokoyuki.com)を開催いたします。

本展覧会には2つの異なる作品が含まれています。進行中の「ボード/テーブル」と名付けられたシリーズ絵画と「オレンジ」というタイトルの新しいシリーズです。
それぞれのグループ化された絵画の中で、竹崎は現代の絵画のヴォキャブラリーの拡張を試みながら、伝統的な風景というメディアに取り組み続けています。ボード絵画ごとに上端と下端の境界を定め、小さな木製パネルの短辺全体にはっきりとした黒と白の水平バーを描いています。これらの描かれたバーの間に配置されているのは、横に描かれラフにカットされたキャンバスです。風景を描きながら、竹崎はパネルを自由に回転させて、黒または白のどちら側が上でどちら側が下であるかを明確にぼかします。この作業が完了するまで、この調整され混雑した状態のすべてが起こった上で、竹崎は決定困難な上下の向きを決定するのです。竹崎の描く珍しい風景は記憶を頼りにスタジオ内で描かれています。「オレンジ」の絵画は、夕暮れ時の丸亀の街並みの独特の色調と彼の実践として穏やかに影響をもたらしています。同様に、これらの絵画では蒸留され重要な要素のみが残されているのが見られます。竹崎のスケッチとコラージュへの衝動は抑えられています。これは一種、彼の実践のアコーシティックな場面といえるでしょう。