ウィル・ローガン「Clocks and other problems」

2015年10月4日(日)- 11月15日(日)

オープニングレセプション(サンデーブランチ)10月4日(日)13:00-16:00
オープニングレセプション終了後も、17時まで営業しております。

MISAKO & ROSENでは、サンフランシスコで活動するアーティストのウィル・ローガンによる個展「Clocks and other problems」を開催します。ローガンの最近の個展には「MATRIX 253」(バークレー美術館、カリフォルニア、2014)や「A Twice Lived Fragment of Time」(カリフォルニア大学アーバイン校、2013)そして「Curtain」(Objectif Exhibitions、アントワープ、2012)があります。日本国内では、MISAKO & ROSENにおける展覧会に加えて、森美術館で開催された「笑い展:現代アートに見る「おかしみ」の事情」(2007)に参加しました。

「Clocks and other problems」展を構成するのは、複数の彫刻作品です。モビールと時計がいくつか、そして純粋な彫刻がひとつ展示されますが、それぞれにおいて、バランスと時間に対する作家の関心がさまざまに具現化されています。抽象的な時計たち、そして天井から吊られたモビールたちは、ローガンがかつて住んでいた/いま住んでいる家から取られた木材や、そういったパーソナルな関係性がより薄いファウンド・オブジェクト(南北戦争時代のドミノなど)を使って作られたもので、展覧会全体を通じて、ある種の不安定性が示されます。会場のあちこちにある白と黒で塗られた半抽象的な形態は、かつて存在していた事物の残骸であると同時に、新たに生み出された彫刻の構成要素という役割をローガンによって担わされたものでもあるのです。さらに本展には、「Mediums」シリーズの新作も一点含まれます。それは、黒く塗られた木材と、忘れさられてしまったアーティストたちの写真(サンフランシスコ・アート・インスティテュートの図書館で廃棄される直前だった作品集などからサルベージされたもの)で構成される彫刻的なコラージュです。